【読書感想】十五の夏 佐藤優
Amazonのセールで購入。たくさん本を買っていると定価で買いづらくなる。。。面白いけど月に数万の書籍代は家計の負担なんだよね
週間東洋経済の連載でいつもみている佐藤優氏の著書。知の巨人とか色々な異名を冠している人ですごい人なんだろうなーと思いながらいつも眺めていた。(東洋経済で連載しているコラムはあまり観みていない。。。)
1975年、浦和高校に入学した佐藤氏が入学の記念に東欧とソ連を旅行する話。
中学を卒業したばかりの少年が一人で初めての海外旅行をするとか驚異的。異次元の話かと思う。多くの人が自分が15歳位の時に何をしていたか思い出すと、大したことはしていなかったな、と思うはず。私は15歳でバイトに目覚め社会人になるまでに20個以上のバイトを経験した。色々な人の考え方に触れ、色々な職業を体験し新しいものを見聞きすることがたまらなく楽しい時期があった。佐藤氏のこの旅行に比べるとスケールが違いすぎてたいしたことないなと思った。比べる必要はないが、自分が同じように海外を一人で旅使用などとは微塵も思わなかったのでとても感心する。
佐藤氏は本の中で色々な人に何度も「その年齢でソ連を観ておくことは、きっと君の人生に大きな影響を与えるだろう」と言われている。あとから書いた本なので脚色はあるかもしれないが、明らかに佐藤氏の人生を変えた旅行だったはずだ。一期一会じゃないけど、あの瞬間の出会いが未来の何処かで偶然つながったりすると感慨深くなる。そんな経験一度はあるんじゃないだろうか?
旅の中で出てくる食べ物の描写がとても興味深く、同じパンや水でも国によってぜんぜん違うというのが良く分かる。1/3くらい食事の描写ではないかと思うぐらい食に関する話題がでてくる。私も旅の楽しみは食事なので詳細に食に関することを書いてくれるのは面白い。